「僕だけがいない街」を読んで。
このタイトル、読書感想文かよ。
どうもなおすけです。
前回のブログ更新から今まで、ホワイトデー、高熱、ノロウイルス、卒業式、退寮、引越し、などなど ブログのネタになりそうなトピックはたくさんありました。
しかし超弱小ブロガーであるボクは、気まぐれな更新を心がけていこうと思います。(どんな心がけだ)
さて、唐突ですがみなさん、ノイタミナを知っていますか?
耳にしたことくらいはあるのではないでしょうか。ざっくり説明すると、フジテレビ系列で深夜に放送されているアニメのことです。
ちなみにノイタミナという名前はanimation(アニメーション)のスペルを逆からローマ字読みしたもので、アニメの常識を覆したい、全ての人にアニメを楽しんでほしい、という想いからつけられたものです。周りの友達にも教えてあげましょう。尊敬されます。(尊敬されるとは言ってない)
そんなノイタミナ作品の中でボクが最近気になっていたのが「僕だけがいない街」です。
周りの友達にも勧められていたし、SNSでも「僕街絶対見た方がいい」との声をさんざん目にしてきました。でもアニメ視聴の時間はなかなかとれないし、原作の漫画を読もうと思っても買うのは面倒だしで、ここ数ヶ月ずっともやもやしっぱなしでした。
その日も(あー僕街読みてー僕街どっかに落ちてないかなー全巻まとめて落ちてないかなー新刊で落ちてないかなー)と考えながら、最近引っ越してきた街のラーメン屋にふらっと入りました。
あ、あった。
そのラーメン屋は漫画喫茶かと思うほどたくさん漫画が置いてありました。もはやラーメンにこだわりのある漫画喫茶でした。そしてボクが数か月待ち望んだ漫画は確かにそこにありました。神様ありがとう。
一番人気のラーメンを注文し、急いで食べ終わると、すぐに「僕だけがいない街」を棚から取り出してきて読み始めました。
〈感想〉
とても感動しました。なんていうんでしょう、この、スープの麺にからみつくような濃厚さ、口に入れた瞬間に鼻から抜ける豚骨の…
……え?
この喉ごしが……え?
…あ、ラーメンの感想じゃなくて?
(失礼しました。気を取り直して)〈感想〉
とても感動しました。不覚にもラーメン屋で涙を流しそうになりました。かなり危なかったです。
タイムリープものは、時間のズレにより時系列がごちゃごちゃになってよくわからなくなることがありますが、僕街はそんなことはなく、シンプルでわかりやすかったです。
構成はシンプルなのですが、物語の部分部分に伏線がちりばめられていて、その伏線を回収していくさまは読んでいて気持ちよかったです。
ストーリーは、凶悪な殺人事件を阻止するというもので、犯人は胸糞悪くなるような悪(あく)です。それとは対照的に、主人公を中心とした周りの人間の温かみを感じられて、涙なしには読めません。ボクはラーメン屋なので我慢しました。
一度失ってしまえば、もう二度と元に戻らないもの。そういうものに限って、とても大切なものであるし、失って初めて大切なものだと気づきます。二度と戻らないからこそ、大切だと感じるのかもしれません。
そういうものたちで溢れた世界に生きているボクらは、だから、タイムリープやタイムスリップに憧れ、魅力を感じます。しかし残念ながら、現代科学ではそれは不可能です。だからこそ今が全てで、後悔のないように人はがんばるのだと思います。
どうか、タイムマシンが、発明されませんように。
目を閉じるだけで、十分です。 (大分むぎ焼酎 二階堂 CMより)
僕街を読んで、ボクは今まで失ってきたもの、そしてこの先失うであろう多くのものに感謝をし、それを踏み台にさせてもらいながら生きていこうと思いました。
だいたいそんなふうなことを考えました。
みなさんも是非読んでみて、想いを巡らせてみてください。
ボクは時間があればアニメも見たいと思います。
最後に、駅前のラーメン屋さんには長時間居座ってしまって申し訳ない気持ちとともに、そんなボクを特に咎めなかったことへの感謝の気持ちでいっぱいです。(混んでなければいいよ!と言ってくださいました。)ありがとうございました!