「ひとり焼肉」という名の最高。
どうも。
『「人」という字は、人と人とが支え合ってできている、なんてのは全くの幻想で、実際は一人の人間が足を広げて立っているにすぎない。』
でおなじみ、なおすけです。
◇ひとり焼肉してきたよ
これまで数々の「ひとり〇〇」に挑戦してきたボクですが、恥ずかしいことに、ひとり〇〇の定番中の定番、「ひとり焼肉」をしたことはありませんでした。情けない!
ちなみに、これまでに経験してきたひとり〇〇を挙げると
・ひとりファミレス
・ひとりカラオケ
・ひとり映画
・ひとり回転寿司
・ひとり音楽ライブ
・ひとり音楽フェス
などです。
この「ひとり〇〇」のポイントは、一般的には複数人でいく事柄やイベントに単独で乗り込み、かつ、それを全力で楽しむことです。
また、周りの視線が痛ければ痛いほど得点は高くなり、人生のTポイントとして蓄積されていきます。
列挙したものは、上から難易度が低い順に並べました。
今回のひとり焼肉は、回転寿司とライブの間が妥当かと。
寿司は家族連れが多く、焼肉は10〜20代のグループが多い印象。視線の痛さで言うと、当然、歳の近い後者が圧倒的です。
「だったら、なんでそこまでして…」と思うでしょうか。
その答えは極めてシンプル。
それを補って余りある報酬があるからです。
ボクはこれを、「慰めの報酬」と呼んでいます。
もちろん、みんなと一緒だから生まれる喜びもあります。
しかし、それと同じように、一人だからこそ味わえる幸せも存在するのです。
その幸せはたいてい、「他人に気をつかわなくていい」が根本にあるんですけどね。
さて、ボクが今回、焼肉ソロパーティーの会場に選んだのは「牛角」さんです。お得な食べ放題コースもあり、下の肥えていないボクにとっては文句なしのお店です。
いざ入店。来店人数を告げると、ひとり焼肉客に耐性のないと思われる店員が一瞬怯んだのを見逃しませんでした。なるほど。ひとり焼肉はまだまだ世間に浸透していないんだな。
「おひとり様ご来店でーす」のかけ声とともに席に案内されると、店内が一瞬ピリつくのを感じます。力のない「個」が、数的優位な状況に置かれる人々に影響を与える。「ひとり〇〇」の醍醐味です。
案内された先は、二人席でした。ここで一つ問題が。
心理的セキュリティの脆弱性。デザインの特性上、しきりの壁がスカスカでした。
これでは「誰もさわれない ひとりだけの国」が脅かされてしまいます。盗み見必至。しかもしきりの向こう側には歳の近い女子二人組が。ルララ。宇宙の風に乗る。
しかし、そんなこと気にしてられません。お前はここに何をしに来たのか。もう一度自分に問い直し、店員さんを呼びます。
「お気軽コースで。」
◇まとめ
はっきり言って、ひとり焼肉は最高です。断言できます。
肉の焼き加減、食いたい肉、ペース配分 などなど、全てが自分の思いのまま。
肉が焼けるあいだ、持ち込んだ本を読んだりもしました。まさに至福のひと時。
「がんばって育てた肉が…」
「ほんとはレバー好きなんだけどな…」
「先輩に焼いてあげなきゃ…」
ボクから言わせれば、そんなもん、「こんな焼肉は嫌だ」です。
売れないピン芸人のフリップネタ同然です。
「本当の焼肉」を知り、人生のTポイントを貯めるために、
ぜひ、ひとり焼肉に挑戦してみてください。
それでは。
(※ちなみに牛角は「リアルTポイント」も溜まります)