【自由研究】一日スマホを禁止してみたら、とんでもないことになった。
どうも、なおすけです。
今回の記事タイトル、YouTubeか。
【 目次 】
◆24時間、スマホを禁止してみた
まず、なぜこんなことをしようと思ったか。の説明から。
そもそも、最近の若者はスマホに依存しすぎている。昔はスマホなんてなかった。それでも人々は不自由なく暮らせとった。不自由どころか、今よりも幸せじゃった。人とのつながりは今よりも強く、いつでもどこでもつながれないからこそ、強固なものであったのじゃ。それが今はどうじゃ。朝起きて、おはようの前にまずスマホ。身支度しながら片手にスマホ。移動中にもがっつりスマホ。休憩中にもほらスマホ。待ち時間にも隙あらばスマホ。...ああ、なんということか。楽しい時間は、現実にこそ求めるべきよ。そうじゃろう?こんなの絶対にまちがっとる!
という時代錯誤も甚だしいジジイの教訓めいた動機ではなく、
単なる 好奇心 です。
しかし教訓大好きジジイが言っていることもなくはないです。
SNSのせいで人生の貴重な一日を棒に振ったことは何度もありますし。
そのたびに「自分はなんてダメな人間なんだ...」と落ち込みます。
スマートフォンにはもれなく時間吸収機能がついてくると言っても過言ではありません。そう考えると、携帯ショップでの手続きが、悪魔との契約のように思えてきます。便利で楽しいコンテンツと引き換えに、人生の貴重な時間を奪われる。そして新世界(2次元)の神となる。「目」の取引をする者まで(ドライアイ)。
では、スマホがないとボクたちはいったいどうなってしまうのだろう。
そんなことを考え、
今回「自由研究」と題して 一日脱・スマホ生活 を実施するに至りました。
〈ルール〉
・禁止時間は朝9時~翌日の朝9時。
・開始後は、スマホに一切触れない。
・スマホを使用する以外は何をしてもいい。
時間を9時に設定したのに深い意味はありません。
その日は朝7時に起きたので、心の準備も兼ねてキリのいい時間に。
スマホは、あまり使ってない自宅のロフトに隔離。
◆開始30分前
恋人と別れる前のような切ない時間でした。あ、それ以前に恋人すらできたことないんですけど。
でももし恋人と別れることになったら、最後の時間は、こんな感じなんだろうなあ。そんなことを思いながら、泣きつくようにスマホをいじり倒しました。
「頼む!もうちょっとだけ!もうちょっとだけでいいから一緒にいて!いや、ていうかやっぱ、俺たちやり直さない?こんなのおかしいって!冷静になって、もう一回話しあお?ね?ダメ?お願い!お願いします!なんでもしますから!」
「...ホントになんでもする?」
「な、なんでもします!」
「じゃ、別れて」
◆開始
ついに始まってしまいました。
いってもまだ序盤。心には余裕しかありません。
その日の予定は特になかったので、とりあえずファミレスで本でも読もうと思いました。
と、その前にまず郵便局に用があったので郵便局に行くことに。
◆郵便局にて
さてここで第一の試練、「待ち時間」が訪れます。
みなさん、待ち時間はなにをしますか?
電車の待ち時間、料理が出てくるまでの時間、エレベーターの待ち時間。
言うまでもありません。
無意識に右のポッケに手が伸びます。
「だよなあ」
あきらめて、虚空を見つめます。屍のように。
それから窓口の人に呼ばれるまで、約5年かかりました。
ボクにとってはそれほど長い時間に感じられました。実際には5、6分程度だったと思います。
これからは郵便局を「精神と時の部屋」と呼びたいと思います。ボクが「ちょっと精神と時の部屋でお金おろしてくるわ」と言ってもびっくりしないでください。
◆ファミレスにて
午前中で用事を済ませたボクは、予定通りファミレスに向かいました。
ファミレスにつくと軽い食事を済ませ、本を読み始めます。
ここで思わぬ効用が。
スマホがない状態での読書は、驚くほど集中できました。
いつもならスマホが気になったり、意味もなく時間をチェックしたりで、すぐに中断してしまいます。ラインやメールが来るとなおさら。
しかし、スマホ亡きいま、ボクの選択肢には「読書」と「ドリンクバー」しか残されていません。おかげで一冊の本をほぼノンストップで読破できました。
脱・スマホ生活、恐るべし。
ただここで問題が。
「いま何時?」
◆そうねだいたいね
読書に集中しすぎて完全に時間感覚が狂ってしまいました。
普段時計を身につけないボクにとって、スマホは時計がわりでもあったのです。
意味もなく時間を確認することもあれば、もちろん必要に駆られて確認することもあります。今回はどちらかというと必要ではない場面でしたが、なぜか、確認しなければならないという衝動に襲われたのです。
古代ギリシアの哲学者、アリストテレスも「人間は社会的な動物である」という言葉を残していますが、時間という概念に縛られて生きているボクらは、常に時間を把握していないと不安になるようです。幼いころから「時間は守れ!」と口酸っぱく言われて育ってきたせいもあり、ゆとり世代のボクでも時間に対しては行動を強制させられる何かを感じます。
ファミレス内をうろうろし、必死に時計を探すボク。
変な汗いっぱいかきました✨
◆帰宅
ボクは恐くなりました。
いや、最初から。もっと言うと、始める前から。ずっと恐れを抱いていました。
大事な連絡が来たらどうしよう。
バイト先から連絡があったらどうしよう。
親から緊急の連絡があったらどうしよう。
今ボクは一人暮らしをしているので、ボクと連絡する手段はスマホ以外にありません。そんなことを考えていると、なんだかとても不安になり、よくないことばかり浮かんできてしまいます。うずうず。そわそわ。「うずうず。」「そわそわ。」気づけば口に出していました。
しかしここでやめるわけにはいきません。
いまルールを破ってしまえば、いままでの苦労が無駄なものになってしまうからです。
これまでに、何度ツイートしたいと思ったか。何度インスタを開きたいと思ったか。
机の上に置いてあった「GRIT やり抜く力」という本も鎮静剤となり、なんとか思いとどまることができました。
というか、もう、あまり考えすぎないように努めました。さっさと飯食って寝ちまえば、こっちのもんです。
◆就寝
いつもはスマホのアラームを使っていますが、今回はそれすら許されません。置時計のアラーム機能を使って時間を9時にセットして寝ます。
寝る前についついスマホに手が伸びてしまい、ずるずると睡眠時間が削られることもないので、極めて健全な眠りにつくことができました。スヤスヤという音が聴こえるほど、スヤスヤ眠れました。
◆起床、スマホ解禁
朝起きると、待ってましたと言わんばかりにロフトへ駆け上りました。
幸い、それほど大事な連絡は入っていなかったのでホッとしました。
ただ、一日スマホを放置しただけで世間から置いていかれたような気分になりました。失われた24時間といった感じ。うわ、サマーウォーズやってたのか。知らなかった。
久しぶり(たった一日なのにご無沙汰感がある)のスマホをめいっぱい堪能し、気づけば1時間が経っていました。やはりスマホには時間吸収機能がある。まちがいない。
◆研究結果報告
今回の検証で、ボクがいかにスマホに依存しているかを改めて痛感させられました。スマホ禁止中であるとわかっているにも関わらず、つい右ポケットに手が伸び、あるはずもないスマホを手探りしてしまうことが何度もありました。
しまいには、ポッケに振動を感じるまでに。スマホを恋しく思った右腿が、あるはずのないスマホをポケットに具現化してしまうという現象が起きたのです。これはもう、範馬刃牙の世界です。これを応用し、イメージを具現化することで創り上げた彼女と付き合うことも不可能ではないのかもしれません。ボクは真面目に言っています。
そして、スマホを放置すると、自分はよくても他人に迷惑をかけてしまう危険性があることにも気づきました。
相手からの連絡を一方的に遮断することになるため、もはや今の時代、スマホを持っていなければ人に迷惑をかけてしまうことになります。スマホは社会とつながるためのチケットとも言えるかもしれません。
【結果】
一日スマホを禁止してみると、人間の無力さに気づく。
これを機に一度、スマホとの上手な付き合い方を考えてみようと思います。
以上です。お疲れ様でした。
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